コラム | 音楽が人の支えになれるワケ
僕が社会人1,2年目だったころ、
仕事内容 / 労働時間 / 人間関係ともにめちゃくちゃ辛くて、
自殺したら楽かも、まで思ったときがありました。
「ここで死んだら負け、しゃくだな」
みたいな反抗心で死にませんでしたが、
日々は相当辛かったものです。
そんな中、僕を支えてくれたのが「音楽」でした。
スポーツでストレス発散してみたりと、
親友や家族に相談したり、色々やってみました。
(相談にのってくれた皆さん、本当にありがとうございました。おかげで今の僕がいます)
その中でも「音楽」の存在は大きかったです。
一番辛いのは朝。
起きてから、「今日も仕事か…」ってなって。
診断してもらってたら、100%鬱って言われてた。たぶん。
でも、布団の中でイヤホンを耳にツッコムんです。
そのタイミングでよく聞いてたのは、
UVERworld でした。
歌詞が直線的な、(きっと自分自身への)応援歌なんです。
それも、かなりストイックな。
『Fight For Liberty』
『PRAYING RUN』
この2曲には本当に助けられた。
===
人生が二度あるなら
こんな険しい道は選ばないだろう
でもこの一回、たった一回しかチャンスが無いのなら、
何もかも諦めて生きていくつもりは無い
『Fight For Liberty』抜粋
===
どうすればいいかわからず走って
汗をかけば楽になると思ったのに
それ以上にあふれてくる思いが
水になって目からこぼれてゆく
『PRAYING RUN』抜粋
===
私事ながら、100%感情移入。
これ聴いて「よっしゃ諦めてたまるもんか」って気力で起きてたなあ。
とまあ、こんな具合に。
僕自身、音楽にはめちゃくちゃ助けられています。
ネガティブ面で書いたけど、
ポジティブ面でもいろんなエピソードを持ってるし、
皆さんにも、ありますか?
あの曲聞いて「頑張って告白しよう!って背中を押してもらった」
「いつもの通り道なんだけど、なんだか笑顔になれた」とか、ね。
音楽が人の支えになれるのって、なんででしょうね?
「この歌に助けられました!」っていう記事はたくさん書かれているけど、
“なんで" を考察します。
僕なりに考えてみました。
理由は大きく2つ(+補足で1つ)じゃないかと。
まず、よく聞く理由。
僕もめちゃ思う。
① 歌詞に共感するから
上のUVERworldの例でも歌詞を抜粋しましたが、
ああいうことです。
歌詞の中に、あたかも自分のことを書いているような錯覚に陥るほど、
感情移入できるコトバがあります。
ここに惹かれて、共感して
歌い手がたどり着いた結論に勇気をもらう、
という流れです。
曲 = 人生の相談相手、的な感覚に近い。
「いつもこの人に相談する、その人のアドバイスは試してみようと思う」みたいな。
どちらかというと、理性的な部分です。
続いて、僕が思う不動のメイン理由。
② 音楽が感情に直接訴えかけるモノだから
以前「音楽が生まれた理由」でも考察しましたが、
音楽というモノ自体の特性が、
直接的に感性に触れることができるモノだからです。
コトバだけで良いなら、わざわざ高いお金を払って楽器を買って練習をして、
楽器隊と合わせる練習をしてまで、
歌にする必要はないんです。本を書けばいいんです。
でも、手間をかけまくって1曲の作品を創り上げることには
それだけの意味がある。
歌詞がわからなくても、なんか元気になる曲などは往々にしてあります。
音楽が感性に届いているからです。
あと、これは僕が勝手に感じていることですので、補足の③ですが、
③ 歌い手には無条件で感情移入ができるから
ライブとか直で音楽を感じると、
視覚的にも感性に訴えかけるものがあるなと思います。
よく言うじゃないですか。
「言うことは同じでも、言う人が変わると届き方が全然変わってくる」
これは本当です。その人の背景が聞き手の捉え方を変えるからです。
ステージに立って演奏をしている時点で、
彼らは「頑張り」や「寂しさ」や何らかを体現している。
背中で語ってる。
彼らが何かを思い、それを右往曲折しながら音楽に具現化して、
人に届ける練習を繰り返し、各所連絡をとりステージに立つ権利を獲得して、
今ステージに立っている。
だからプレゼン前の自己紹介は必ずしますよね。
ステージに立っている時点で、努力をしている人ということがわかるからこそ、
歌い手だった人は特に理解できるかもですが、感情移入しちゃいます。
僕はこんなところかと思います。
「理性」でも、そして「感性」でも、訴えかけることができるから、
「音楽」は強くその人の支えになることができるんだと思います。
P.S.
歌っている時点で、その人の背景を表すなら、
「有名アーティストの歌詞朗読会」は面白いかも。
0コメント