コラム | 音楽が生まれた理由

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五線紙の上に記された複雑な記号をなぞる

やさしい音? それとも強い音?

どんなふうに響かせようか迷う

書かれてるとおりに弾いても

何かが少し違ってる

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Bank Band『奏逢~Bank Bandのテーマ~ 』より抜粋


こないだ、これについて先輩と心躍る会話をしまして。

今回は「音楽が生まれた理由」について。

いわれは諸説あります。


本当のところは、もうわからないんだろうけど、

僕はこれじゃないかなっていうのがあります。


「感情を伝えるため」

なんじゃないでしょうか。



そもそもの「音」について

人間は情報の8割を視覚から得ると言われています。


視覚から入った情報が、人の感性にふれるには、

(※「色」など例外はあるものの)基本的には


① モノを見る

② 脳で理解する

③ それに対して、何かを感じる


という3段階あり、かつ、②はその人の知識量やらに依存するので、

③に行き着くまでの道のりが長くなります。


続いて、聴覚はというと。


① 音を聴く

② それに対して、何かを感じる


です。直接感性に響きます。

理解の過程がありません。感じます。


映画をみてても音楽に注目するとわかるのですが、

作り手が音楽をうまく使って、

感じてほしい方向に聞き手を誘導していることが多々あります。


ワンピースの映画とかは大体そうです。


たいてい、ルフィーは映画の中でラスボスと2回戦います。

1回めは負けます。2回めは勝ちます。


その時に流れている音楽を聞いてみてほしいのですが、

1回目は緊迫感のある暗めの音楽が流れています。


対して、2回目というと、

なんなら戦いが始まる前の、戦場に向かっている時から、

勝利を確信させるような、明るいアップテンポな曲が流れています。


WANIMAが流れていれば、そりゃ絶対勝ちます。

音によるネタバレです。


その際、人は「あー!明るい曲ね!理解した!」などは考えず、

流れている音楽を無意識に感じます。



“言葉” が自由に使える時代にも

さて、動物は進化して「言葉」を使えるようになりました。

よく考えれば、言葉でも感情は伝えることができます。


「楽しいね!!」とか「寂しい… 」とか。

ただ、これは言葉の範疇をこえません。


ただ、「言葉」は脳で解読しなければなりません。

“理解" を経由します。


なぜ「言葉」が生まれても「音楽」は愛され続けているのか。

それは、言葉じゃ伝えきれないものを音楽にのせることができるから

なのではないでしょうか。


だから文字として歌詞を読むよりも、

音楽として聴く方がインパクトも大きく、

人の心を動かすんです。


ニーチェの言葉で、

「音楽と比較して、言葉による伝達はすべて恥知らずな性質を持っている」

というものがありますが、

なんとなく一致している部分がありそうです。


音楽がまっすぐなのに対して、言葉はいくらでもひん曲げられる、みたいな…?

僕はそういう解釈をしました。


※ ニーチェ

ドイツの哲学者であり、音楽家としての活動もしていた


感情であなたらしさを

カラオケでも、歌っている人によって全く聞かれ方が違うのは、

感情をのせて歌っているかどうか、です。


リズムや音程が多少ヘタでも、感情がのっていると、

それはその人なりの良さとして現れます。


ピアノもギターも、楽譜を読んで同じ音を弾いても、

どう伝えたいのか、によって、違う音になります。


音楽は感情を伝えるためにあるんじゃないかと思います。


今回は、こちらの曲で締めくくりです。

Bank Band

『奏逢~Bank Bandのテーマ~ 』

Indies(インディーズ)| 初心者のギターレッスン場

Indies(インディーズ)は、初心者のギターレッスン場です! ギターを買ったばかりで何からすればよいかわからない、一人では練習が続かない、 あの曲を短期間で引けるようになりたい、など様々な要望に対応します。 言葉では表現しきれない音楽のステキな世界を、一緒に見れることを楽しみにしています!

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