コラム | "三味線の最大手廃業" から考える
本日、こんな記事がTwitterで回ってきた。
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日本文化の危機、三味線の最大手「東京和楽器」が廃業へ 需要激減にコロナが追い打ち
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38357
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三味線の最大手メーカー「東京和楽器」(東京都八王子市)が8月に廃業することになった。近年の需要の低迷や昨年10月の消費税率引き上げに加え、新型コロナウイルスの影響が追い打ちをかけた。個人経営からスタートし、前身の会社を経て創業135年、邦楽界を支えてきた老舗の幕引きに、業界では激震が走っている。(山岸利行)
※ 上記記事抜粋
これについて、思うことは大きく2つ。
① なくなるのは自然の摂理からして仕方ない
② でも、日本の「古き良き文化」がこうやって衰退していくのは悲しい
それぞれ補足させてもらう。
まず①から。
これは「音楽」に留まる話じゃない。
「スポーツ」でも「言語」でもなんでも。
メジャーなものに比べてマイナーなものは、
プレイヤーが少ないから、必然的にそれに触れる機会が少なくなるので、
興味を持つオーディエンスの絶対数が少なくなる。
となれば、もちろんそこに「お金」が発生しなくなる。
プレイヤーがいくら「古き良き文化なんです!」と主張しようと、知ったこっちゃない。
コンテンツにあふれるこの時代。皆、自分の興味のあることで時間を使っている。
主張にふれる機会さえ無いかもしれない。
そうやって「お金」が発生しないと、今度はどうなるか。
プレイヤーがいなくなる。お金を稼げないから。
小さい頃は「楽しい!」という想い1本でやれてきました。
でも、大人になればそうは行きません。
生きていくのに「お金」が必要です。
「これやってても、お金にならん...」
わかりやすい悪循環。
マイナージャンルであることは、そもそもが超不利でしんどいんだ。
そこで戦うなら、這い上がっていく辛い戦いを強いられる。
だからこうやって淘汰されていくのは、圧倒的高確率で起こりうる。
② でも、日本の「古き良き文化」がこうやって衰退していくのは悲しい。
個人的に、ゆくゆくはこういったものを少しでも後の世に残せる力を持ちたいと思っている。
デビューを目指して頑張っている人に、スポットライトを当てられるように、
自分が介入することで、より多くの人たちに、努力の結晶となる音楽などが届くような、
そんなことをしたい。
いまは目の前でこうやって、ブログを書くことしかできない。悔しいね。
仮に一定数がこれに心動かされ、一定の募金が集まっても、結局は一時的なもの。
抜本的になにかを起こさないと、これはいずれ起きる。
コロナとか増税とかは、衰退を加速させただけだ。それらのせいじゃない。
矛盾しているようだけど、延命治療でもいい。(というか、それしかないが)
どれだけ本質的な延命治療ができるか。
将来、絶対こういうことをできる力をもってやる。
三味線の音、大好きだな。
コレでかっこいいな!って思ったのがきっかけ。
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志村けん、スカパラに期間限定で加入 華麗な三味線演奏にバカ殿も釘付け
https://www.youtube.com/watch?v=oqO6hppP72E
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